さくら野歌壇-2004-

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 春が来ると心ときめくものですが、
 ときには苦しい春もある。
 昨春恋人と一緒に過ごした場所に
 今年は一人たたずみ、夜空を仰ぎ見る男の歌。

  月やあらぬ 春や昔の春ならぬ 
   我が身ひとつはもとの身にして

 月はあの日の月ではない。
 春も昔の春ではない。
 それなのに自分だけがもとのままとは・・・・

 在原業平の絶唱です。

 (歌麻呂 2004.2.17.)
               

 寒さがゆるみ、暖かい日になりました。
 思えば、暦の上ではもう春ですものね。

  春たてば 消ゆる氷の残りなく
   君が心はわれにとけなむ
           (よみ人しらず)
     
 ああ・・・

 (歌麻呂 2004.1.29.)

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