カーステから流れているのは「宙船(そらふね)」。TOKIOが歌っています。
♪その船を漕いでゆけ、おまえの手で漕いでゆけ、おまえが消えて喜ぶ者におまえのオールをまかせるな
雄渾なメロディ。余分な言葉を削ぎ落とした簡勁な歌詞。人それぞれの受け止め方ができる歌です。朝の出勤前にこの曲を流すという女の人がいました。この曲を聴いてその日もがんばるのだと。彼女にとって宙船は彼女の人生、漕ぎ手は彼女自身と思えたのでしょう。
♪その船は自らを宙船と忘れているのか、その船は舞い上がるその時を忘れているのか、地平の果て、水平の果て、そこが船の離陸地点
彼女の横でこの歌を聞いていた彼女のお子さんは、SF世界に思いを馳せたそうです。その子も大きくなれば、ママがその世界のヒロインであったのだと知る時が来るでしょう。
(亮)
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