カーステから流れているのはモコ・ビーバー・オリーブの「海の底でうたう唄」。
♪私達が逢ったのは静かな海の底、私の長い髪を愛してくれた人♪
青く澄んだ海、藻がゆらゆらと揺れるような、きれいなハーモニーです。三人の歌い手の重唱、合唱、独唱が何度も入れ替わり、海の底の不思議な恋を奏でます。女声コーラスの美しさを際立たせる一曲。
黙って聞いていると、「私達」という言葉が耳にこだまします。「ワ・タ・シ・タ・チ〜ガ」あるいは「ワ・タ・シ・タ・チ〜ノ」というリズミカルなフレーズになっていて、それが繰り返されるのです。平凡な代名詞でもリズムを得ることによって詩的な言葉に変身する。言葉にリズムを与えると詩になる。おっと、大袈裟すぎたか。
(亮)
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