カーステから流れているのはポルノグラフィティの「アゲハ蝶」。
高速リズムに違和感を覚えないのは、このリズムが異国のものだから。リズムだけでなくメロディも楽器もアンデス風。違和感どころかエキゾチックな味わいがある。
♪ヒラリヒラリと舞い遊ぶように姿見せたアゲハ蝶♪
出だしのこの部分、これだけの言葉が楽譜で言えば3小節たらずの中に詰め込まれている。演歌なら「ヒラリ〜ヒラリ〜」までしか入らない。それほど大量の言葉が早口で飛び出してくる。あちこち聞き取れないのは当たり前。まあ聞き取りにくい部分は外国語だと思えばよい。♪冷たい水をください、できたら愛してください♪が「冷たい水をください、できたらアイスティーください」に聞こえるというのもわかる。しかし、どこをどう聞き違えようと、ぐいぐい引き込まれてしまう。それがこの歌のいいところである。
(亮)
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