カーステから流れているのはSPEEDの「WHITE LOVE」。
♪果てしない あの雲の彼方へ
私をつれていって その手を離さないでね♪
恋の歌である。抜群の歌唱力である。声が歌に合っている。ところが歌っているのは小中学生の女の子たち。いったいどうなっているのか。
男の子はこんなことはできない。変声期前の幼い声では恋の歌にならない。しかし女の子はできる。大人の女と声が同質だからだ。
「女子供」という言葉がある。女と子供をひとくくりにする。差別用語だと怒る人もいるが、しかし声については「女子供」は事実である。声だけでなく、男は成長するとヒゲや体毛も生えてきてサルに近づく、という説がある。女は成長してもサルから遠いままで、男より進化をとげているのだと。かくしてこの曲を聞くと、思いはいつも生物学に脱線するのである。
(亮)
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