カーステから流れているのは聖子ちゃんの「坂道の少女」。
松田聖子ではありません。聖子は多いんです。総務大臣の野田聖子、スケートの橋本聖子、作歌の田辺聖子など。で、この曲は沢田聖子です。
大人になりかけた女の子の、その心の揺らぎを沢田聖子に歌わせたら、実にうまくて、心にしみるのです。「卒業」もそうでしたが、この「坂道の少女」もそうです。つき合っているボーイフレンドが、きれいな大人の女に引き寄せられていく話です。
♪でも いくら背のびしても 私 絹のドレスは まだ着こなせない
♪大人になろうとしたけれど 大人になれない 心がついてこない
けなげさがにじみ出る歌いぶり。甘くて、のびやかで、澄んだ声。それでいてちょっとあどけなさが残る声。たまらないです。
(亮)
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