「ニェズナコーマヤ」とは「面識のない人」という意味のロシア語である。見知らぬ女を指してそう言う。そういう人がいて、その人のことを知りたくて、さる者を介してその人の好きな楽曲をいくつか教えてもらった。
パッしない曲であった。理解しがたい曲もあった。これはいかんな、と、そう思いかけたとき、いい感じの曲に行き当たった。RYTHEM(リズム)の「ホウキ雲」である。
その曲が今、カーステから流れている。
♪彗雲の向コウに見つけた一粒の星は
輝く星でも かすかな星でも 君だけの光
女声デュオのよさが際立つ歌である。テンポが心地よく、ハーモニーが美しい。この曲を好むとは、手応えのある人にちがいない。
わが心は躍れど、その人は今も「ニェズナコーマヤ」のままである。
(亮)
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