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第３９話 １４年の歳月
おねえちゃんの結婚が決まった年は、おねえちゃんばかりでなく、くーちゃんにとっても、しゅんくんにとっても、特別な年でした。くーちゃんは悩んだ末、大学院へ行って勉強を続けることになりました。最後までおうちに居残っていたしゅんくんも、苦労の末、大学に進んでおうちを出ていきました。チャトランがこのおうちに来たときは、それぞれ小学六年生、小学四年生、保育園の年長組でした。それから１４年の間、チャトランは三人の子どもと一緒に暮らし、いつも三人を見続けてきました。その三人がそれぞれ自分の道を歩みはじめたとき、その旅立ちを見届けて、まるで自分の使命を果たし終えたかのように、チャトランは静かに去って行ったのです。
（2009.5.24.）
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