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ラーゲリの歌声


 第52話 窮屈な話

 ロシアがソ連であった頃の話である。
 ロシア人は体格のいい人が多い。なのに飛行機の座席は狭い。一列大体3人掛けだが、その真ん中に太った人が座ると悲劇である。座ることはできるが、どうやってもその人の両側に肩、腕、お腹がはみ出る。狭い座席がますます狭くなって、身動きがとれなくなる。この不自然な姿勢のままサハリンからモスクワまで10時間以上乗るのは地獄に近い。
 また、何故かベットの大きさも体のわりに小さい。私が寝ても足を曲げなければ足がつかえるくらいなのだ。
 彼らはすごく体が柔らかいのだろうか? 窮屈でないのだろうか? いつも不思議に思っていた。

【画像出典】段ボール猫 http://yaplog.jp/tomo913/archive/3332


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