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ソ連のロボットはこんな感じ?
ホント重そう・・・・
第33話 機械の軽重
働きはじめてから、ソ連への機械輸出を担当しているとき、モスクワの交渉で、ソ連側から宿題が出された。それぞれの機械の重さ、鉄、その他の金属の重さを一覧表にしてくださいと。
奇妙な依頼だなと思いつつ、カタログやメーカーさんから資料を集めて、苦労して作った一覧表をソ連側の担当者に渡した。
その担当者は、計算機をたたいて、それぞれの金属の総重量を算出し、そして言った。
「鉄の国際価格をご存知ですか? その価格にこの重量をかけた数字と比べると、あなたたちが見積もった機械は高すぎるではないか!」
なんと、機械を重さで買おうというのである。重い方が高く、軽いと安い。彼はそう信じているらしい。機械を軽くするには技術が必要だと実感できないみたい。だったら技術なしで、鉄と金属だけで、要求通りに動く機械を自分で作ってみたらいいのに。資源だけはたくさんあるのだから。
今はなつかしい旧ソ連での交渉風景。
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