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さくら野貿易
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ラーゲリの歌声


 第43話 ロシア人の計算

 オホーツク海でカニの生産をしている時、ある程度の量の製品がたまると、運搬船に積み替える。運搬船が出発すると、どのサイズのカニが何ケースあるのか、明細をロシア側から私たちに知らせてくる。ところが、何故か合計の計算が合ったためしがない。近いんだけれど、合わないのである。ある特定の人が間違えるのではない。誰がやっても必ず合ってない。検算をしていないのは確実だが、どうして間違うのか不思議。計算機は日本製。海で船が揺れて読み違えるのか?ロシアの大男の指が太すぎて、二つ数字を押してしまうのか?毎回間違える方が難しいと思うのだが。うーん、わからない!


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