第50話 カルチャーショック
3年間のモスクワ滞在から日本へ帰ってきたとき、デパートで目を回しそうになった。売り場に色とりどりの商品が所狭しと並べられていたからだ。一度にいろんな色や形が目に入って慣れるまでデパートへ行くのは疲れた。
モスクワのデパートでは、サイズが違うだけでデザイン、色、柄、生地も同じようなものがいくつかつってあるだけだった。夏、街で全く同じ柄、同じデザインのワンピースを来ている女性をその日だけで3人見かけて驚いたことがある。選択の自由がほとんどなくて、着る物があるだけましという状態。おしゃれな人は困っていただろう。
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