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第13話 コモロ通信 その4

 コモロでは、動物性タンパク質は、魚介類、肉類から摂取する。島国故、水産物はどこに行っても見受けられる。多くの一般家庭はニワトリを放し飼いにしており、貴重な食料となっている。
 放牧は、牛、山羊であるが、火山岩が多く、放牧には向いていない。なお、国民のほとんどがイスラム教徒故豚は飼われていない。レストランでは、この魚介類、肉類をメインとすると、必ず付け合わせ(Garniture)というものが同じ皿に盛られてくる。この付け合わせは自由に選ぶことができる。
 皆さんのなじみの深いところでは、白いご飯。ここはパキスタン産のタイ米が多く輸入されている。日本も援助米をこの国に供給しているので日本産を探すのだが、まだ見つかっていない。
 次は、地下茎(イモ類)であるが、比較的火山性の痩せた土地でも 大きめのものが採れる。マニョック、タロは蒸す、焼くが主流であろうか。ジャガイモは、フライドポテト、マッシュポテトに姿を変える。フルーツ系は、食用バナナやパンの実を蒸したり、焼いたり、揚げたりして出てくる。付け合わせとしての温野菜はインゲン、ニンジンが多い。
 前菜として、単独でサラダを頼むと、緑野菜いわゆる葉物が食べられるが、ここではレタスなど貴重である。そのほか、ピーマンやトマトも採れるが、タマネギはマダガスカル産が多く輸入されている。
 写真は、昼食として準備してもらった、小アジのフライにパンの実の焼いたものである。これで100円くらいであるが、結構腹がふくれるものである。
  

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