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第39話 コモロ通信 その30

昨年の9月にコモロ通信-29をお送りしてから随分と日が経ってしまった。
 コモロ国に再びやってきたが、現在は雨期である。
 半日程度降り続き、晴れ間が顔をのぞかせたかと思えば次の雨雲がやってくる。時には周りが急に暗くなったと思いきや、雷鳴が轟き、バケツの水をひっくり返したような豪雨になる。そこら中水浸しで、勤務する水産学校の裏山から鉄砲水が襲い、施設内が泥浸しなってしまったこともある。
 昨年のホテル住まいから一軒家住まいに変わった。安全のために夜間はガルディアン(夜番)を雇っている。昼間、掃除洗濯をやってもらうボンヌ(メイド)もいる。ただ、雨期の残暑は蒸し暑く、洗濯物が乾かないのが難点だ。
 食事は、一応自炊で、現在二人の日本人で悪戦苦闘しているが、来週から一人になる。また、私も4月中旬には一旦帰国の途につくので、食材残量も計算しながらの購入に心がけている。雨ばかりで屋外運動がままならず、健康管理に気を使うこのごろである。
 このように書くと何か暗い貧乏暮らしのように思われるかもしれない。これでも鮮魚の刺身は用意し、豊富な果物に野菜と結構豪華な食事ですよ。
(写真は、自宅から豪雨の自宅前道路を撮影)



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