|
第47話 コモロ通信 その38
前回のコモロ通信で「あまちゃん」を取り上げ、決してそのせいではないが、気がついたら瞬く間に人気番組になってしまった。
それでは皆さん、本日も「ジェジェ」、「ジェマ」の挨拶で一日を健やかにすごしていただきたい。
コモロ国での仕事も3年目に突入し、最後の1年間になると思われる。
仕事の話はほとんどしてこなかったので、「こいつは一体何をやっているのか?」という声をよく目にする。
説明するのは非常に難しいので、次のURLを見て頂ければ、なんとなく分かって頂けるのではないだろうか。
このHPは、職場のコモロ人が頑張って作成したものである。まだまだ、発展途上なので、内容は物足りないかもしれないが、そこは許して頂きたい。
また、フランス語なので、少々難解かもしれないが、雰囲気を掴んで頂ければ幸いである。
ところで、コモロ連合3島の港湾の中で、我々の職場のあるアンジュアン島の商港が水深の面で一番優れている。
したがって、大型コンテナ船で運ばれてくる工業製品等は、アンジュアン島で最初に荷下ろしされることが多い。
特にコモロ経済が急激に上向きになっている訳ではないが、最近四輪駆動車の稼働台数が増えたなと感じていた。
棒隣国の民間投資などの思惑があってのことと思う。
今春に四輪駆動車のタイヤ交換の見積を取っていた。
8月、そろそろ交換時期と思ってなじみの業者に問い合わせたら、「旦那、ありませんぜ」である。
調査をすると、某隣国に端を発して、アンジュアン島では四輪駆動車用タイヤの争奪戦が始まっていた。
首都があるグランドコモロ島の車輛オーナー、業者も参戦してのアンジュアン島での仁義なき戦いである。
需要と供給のバランスが全く崩れてしまっているので、言い値で即決しなければならない。
大金を持って、私もアンジュアン島内のタイヤ業者巡りに参戦した。
方々からかき集めて、やっと5本のタイヤが揃った頃には、日は暮れかかっていた。これも仕事のうちである。
そんな中、釣られて職場に運ばれてきたシーラカンスがいた。
彼らは、きっと悠久の時間の中でゆっくりと再生を繰り返しであろう。
タイヤ騒動で奔走する馬鹿な我々を卓越しているかもしれない。
URL : https://sites.google.com/site/ecolenationaledepechemm/
|
|
|