さくら野俳壇-2005-

投稿歓迎!川柳だってやってるよー!


 * 鐘ひとつ桜紅葉を抜けて来し
 * 敗荷や歳三の背に誠の字
 * 日本も不況かと問はれ秋の暮
 * 掃くほどに隣りの柿は良く熟るる
 * 歳加へ身体髪膚冬隣
                   《果豆》
     (2005.12.1)
              

 ○ 瀬戸の海静かにゆれて柿熟す
 ○ 柿は実に大和の寺のやさしかり
 ○ 秋風や湾を渡りゆく平家琵琶
                    彩青
    (2005.10.19)
                

 * 大虹の端に淹れたてのカプチーノ
 * 花石榴結んで開いて地に還る
 * 父の在るごとく籐椅子傾ぎをり
 * 青すぎぬ空も良きかな原爆忌
 * 噴水の白き穂先をはぐれ鳥
         
                      《果豆》
    (2005.9.21)

 * カモミール工業団地の辺を揺らす
 * 安全靴も様になる頃罌粟の花
 * 花菖蒲廃藩置県を越えて咲き
 * 別れ路の片蔭拾ふヴィンチ村
 * 重力を脱ぐは容易き裸足かな
           
                      《果豆》
  (2005.7.15)

 春惜しみ、but, ハルモノハ追わず(^^ゞ
 * 春雷や搬入口は海に開く
 * 幾重にも山なみ背負ふや春ともし
 * 遅桜流れ去るまま富士が峰
 * リラ匂ふドストエフスキー四十七
 * 見送りて散るを厭はぬ濃山吹
          
                     《果豆》
 (2005.5.17)


 * 主の留守にさ緑はだく蕗のたう
 * 春泥を踏みて戻りぬ児のごとく
 * 啓蟄や鳥は四五歩で空仰ぐ
 * 女冥利のひと日揺れをり花ミモザ (3月8日)
 * 髪撥ねて左脳目覚むや春の雲
      《果豆》
 (2005.3.22)


 ☆ 自由ジウJewステーキ焼肉焦げてるよ〜
 ☆ 鮟キモはポン酢に限ると鮟ポン胆
 ☆ 風邪引かぬ終身保障欲しいバカ
 ☆ 今回は相手も踊るぞIT屋
                       《芹海老》
 (2005.03.10)
    (ステーキになる前の勇姿)

 ”ペ”が付けば何でも購入 富裕のそなた
 そばめしを試し 定めしお気に召し
                        
 (2005.03.08)


 ♪春は名のみ〜の♪で、未だ冬の句その2です。
 * 野兎や女房厨で粉まみれ
 * 火の番は十四師団声澄めり
 * しまきごとシュレッダ通す送電線
 * 紙袋咲き満つ果樹園落葉焚
 * 雲ひとつ無しに異議あり寒鴉
           《果豆》
 (2005.2.12)


 冬の句(その1)
 * 吹けば飛ぶ暦もいとし木の葉髪
 * 牡蠣の夜のふと読み返すモーパッサン
    
 * 小流れに思案投げ首葦枯るる
 * 冬銀河しんしんしんと村眠る
 * 初太鼓波打つ白きしじまかな
                  《果豆》
 (2005.1.12)

 ●2004年