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ナージャのひとりごと



 第3話 「餃子の皮工場」

 昨日、餃子を作ったので思い出しました。モスクワにいたときのこと。市販の餃子の皮なんて、手に入りません。それで、駐在員の奥さんたちは、昼に3,4人ぐらいで誰かの家に集まり、餃子の皮をみんなで作ります。

 小麦粉をお湯で練って、棒状にし、包丁で適当な長さに切り、麺棒で伸ばして、コップで丸い形に抜き、小麦粉をまぶして完成。うちの親はたぶんこういう作り方だったと思う。私の同級生の女の子のうちで、餃子の皮づくりに遭遇したこともありますが、そこのうちでは小麦粉の生地を薄く伸ばす専用の器械(ぐるぐるハンドルを回して伸ばす)があって、子供心に画期的!と思った覚えがあります。

 餃子の皮を大量に作って、みんなで山分けして持ち帰り、夕食は各家庭で餃子。今あらためて思い出すとほほえましい風景です。当時の同級生の男の子の作文で、「ボクは●●くんと餃子食べ比べ競争をして、ボクは?個、●●くんは?個食べました」というのがありましたが、その餃子もお母さんたちが頑張って作ったものだったんですね。
 




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