独り言

【2006年】

 11月下旬になって突然咲いたわが家の朝顔は、
 しばらくは、毎朝、新しい花を次々と開花させていたが、
 霜が降りるようになって、葉がひどくやられてしまった。
 やはり冬には耐えられないのだ。
 冬が来る前に、どうしても花を咲かせたかったんだね・・・
 よくがんばったね。
 おじさんは見たよ。
 冷たい朝露に耐えて咲く君の姿を。
 最初の霜の日も、なお咲こうとする君を。
 そのとき朝顔が、
 「小父さん、見てて、終わるまで」
 と言ったかどうかわからないが、
 小生、ここのところ、「花と小父さん」の気分です。

 (2006.12.20. 社長)

  ・・・ 「花と小父さん」なんて歌、今の人は知らんでしょうなぁ ・・・

             
 韓国ドラマのチャングムが終了した。
 私は料理や東洋医学に興味がある。話の流れの他に,料理の
 場面や治療のプロセスなども面白かった。
 またヒロインのイ・ヨンエも美しくて素敵な女性だと思う。彼女の
 姿を見るためにチャングムに夢中になった男性も多かったので
 はないだろうか。

 一般的にドラマの見方において、男性と女性の違いがあると
 最近気がついた。
 男性は出演している女優を気に入ると、時間が来るとチャンネ
 ルを合わせ、ウキウキとテレビの前に座る。しかしいくら話の内
 容が面白くてもそのドラマに好きな女優が出演してなければ
 全く興味を持てないようだ。
 私はNHK朝の連続テレビ小説を長年見ている。通常新人ヒロ
 インが出演するが、そのときによってヒロインにも当たりはずれ
 がある。私はヒロインの好き嫌いに関係なくドラマは見続ける。
 今やっている「芋・たこ・なんきん」は本当に面白い。出演者は
 ベテランばかりでいわゆる新人美人女優はいない。しかし最近
 あちこちで面白いと話題に上がっている。男性陣もヒロインの
 美人度でなく、やっとドラマの面白さがわかってきたらしい。
 (2006.11.26. 社員A)                  

 今朝、ひげを剃っていると、駅まで送ってほしいと妻が言った。
 「オーケー、いいよ」
 免許証だけ持って外に出た。
 妻を乗せて出発するとき、息子が、
 「オレもすぐ出るけど、鍵閉めていくよ」
 「オーケー、いいよ」
 何気なしにそう答えてしまった。
 妻を駅に送り届けて帰宅すると、家は閉まっていた。
 小生、車のキーと免許証しか身につけていない。
 仕方ないから、車で会社へ行った。
 会社も閉まっていた。
 9時になって社員が来て、やっと中に入れてもらえた。
 「何ですか、その格好は」
 「いや、これにはワケが・・・・」
 妻よ、息子よ、至急会社に連絡してほしい。
 諸君の携帯番号がわからない。
 だって小生の携帯も手帳も財布も全部家の中。
 お父さんはパジャマ姿じゃ〜。裸足じゃ〜。
 今夜は東京で会食がある。
 どうするんじゃ〜

 (2006.11.24. 社長)         

 夏が来る前、妻が朝顔を植えた。
 花は咲かず、ツルばかりが伸びた。垣根に葉が茂った。
 それなりに風情があった。
 「蔦(ツタ)もいいわね」
 知り合いにそうほめられた妻は、それが朝顔であることを
 言いそびれた。
 昨日、そのツタに花が咲いた。
 朝顔だということがバレて、妻は困っている。
 「どうして11月も終わるころに咲くのよ」
 今日の朝、朝顔は妻に文句を言われていた。
(2006.11.23. 社長)
                    
 
 事務所の窓から見える桜並木も半分以上葉が落ちた。
 竹ぼうきで落ち葉の掃除をするのが、普通だと思っていたが、
 広い公園などでは、最近やり方が変わってきたようだ。
 掃除機のようなものを背中にしょって、ホースから出るエアで
 落ち葉を一カ所に集めている。(掃除機と違うのは空気を吸う
 のではなく、出すこと)
 最初にこの落ち葉を集めるシステムをみたのは、5年前, 旅行
 先のパリ。
 公園で清掃人が機械を背負って、本人はほとんど動かず、
 ボーッとエアを落ち葉にあてて、 落ち葉を集めていた。
 その動きが余りに緩慢で、「やる気あるんかい!」と後ろから
 カツを入れたくなったものだ。
 世界ではこの緩慢な作業が主流になりつつあるらしい。
 シャキッとしないので、どうも目に収まりにくいと感じるのは
 私だけだろうか。
 (2006.10.30 レレレのおじさんがなつかしい 社員A)
                      
                                
 スターバックスがロシアへ進出する予定だと、先日の日経新聞
 に記事があった。隔世の感がある。

 ソ連時代、コーヒーはほとんど出回っていなかった。通常飲むの
 は紅茶だった。茶葉はインド産だったり、グルジア産だったりした
 が、 お茶の入れ方が日本とは違った。前もってお茶を濃く煮出
 したものを作りおく。濃いお茶を少量カップに注ぎ、そこにシュン
 シュンに湧かしたお湯を入れて紅茶にする。何故かこの方式で
 入れたお茶はおいしかった。

 寒い冬、外から家に入ってお茶を飲むと芯から体が温まる。
 あまりにお茶が熱くて口がつけられないときは、ソーサー
 (受け皿)に お茶をこぼし入れ、少しさましてから、ズズーと
 ソーサーに口をつけて飲む。ちょっと行儀悪いみたいだが、
 いい年のおじさんまでもがそうやって一心に紅茶を飲んでいる
 姿は微笑ましい。そう、本当に寒いときは熱々のお茶を一心に
 飲まなければ、体が解凍されない。二杯目でやっと体が暖まっ
 て、おしゃべりのため口が動き出す。

 日本でロシアンティーというと紅茶の中にジャムを入れるが、
 私が向こうでご馳走になったとき、お茶の中にジャムを入れた
 のを見たことがない。必ずジャムは別の小さな入れ物に入れ
 て、お茶の横に置いてくれた。自家製ジャムを口に含んでお茶
 を飲み、お茶を飲んではジャムを口へ、この繰り返し。口の中で
 ジャムの味が少しづつ広がって、格別の味わいがある。
 そうしているうちに体はだんだん温まってくる。お茶を飲みな
 がら、いろんな話をするのは楽しいひとときである。

 両親が知り合いの家を訪ねた。そのロシア人はお茶を飲んで
 いくように勧めてくれたのに、急いでいたのか、父が欲しくない
 と断った。 「お茶も飲まないで、どこから力が出るのか」と
 言われてしまった。
 やはりロシアでは熱いお茶は力の源と考えられているらしい。

 ただ最近はロシアでもご多分に漏れず、ティーバッグが普及
 してきている。興醒めである。

 (2006.10.10.社員A)                
                    

 気仙沼の知人からサンマが届いた。
 この季節、あそこのサンマは実にうまい。
 ありがたく頂戴しました。
 ただ、妻がいない。
 また旅に出た。
 ひとりでサンマを食うのか。
 そういうシチュエーションを描いた詩があったなあ・・・・

  男ありて
  今日の夕餉に ひとり
  さんまを食ひて
  涙をながすと
  さんま さんま
  さんま苦いか 塩つぱいか

 ウーム、あまりにもピッタリはまっているようで、
 小生、実に困る。
 別に悲しくなくても泣けてきそう。

 (2006.10.08. 社長)                          
                          

 急に天気が変わり、強い雨が降ってきた。
 私は所用で外出しており、傘をもっていなかった。
 電車に乗ると、昼間の空いた車両の隅に
 誰かが忘れていったビニール傘を見つけた。
 「ラッキー!」
 迷わずもらうことにする。
 用事を済ませ、事務所へ戻る。
 とっても徳した気分になって、家に帰るときにも
 その傘を持っていった。空模様が怪しかったから。
 荷物が多かったので、最寄りの駅のベンチで、
 荷物を置いて、定期を取り出す。
 改札を通って、家路を半分過ぎたところで気がついた。
 あの傘はベンチに置いたまま。
 もう、雨が降っていなかった。
 結局、我が家にたどり着かなかった傘。
 また、誰かに拾われたことだろう。
 (2006.09.14.社員A)
                         
 ときどき物を無くす。
 見失うと言った方が正しいかも知れない。
 昔から何か手に入れるまでは一生懸命なのだが、
 手に入れた途端、どこかに置いて、置いた場所を
 忘れてしまい、探す羽目になる。
 電車の切符もしょっちゅう探している。
 右ポケット、左ポケット、後ろのポケット、
 もう一度前の右ポケットを探ってやっと切符を見つける。

 以前勤めていた会社で一年に一度人事評価があった。
 もちろん、実際に評価をするのは上司なのだが、
 自己評価を書く欄がある。
 ほとんど全ての欄をA評価にしたが、
 一つだけ自分に甘い私でもAをつけられなかった。
 「整理整頓ができる」という項目だった。

 先日財布を無くした。
 どこからか出てくる予感はしたが、
 何日たっても見つからない。
 カード類は全て止め、再発行手続きをし、
 新しい財布を新調した。
 3週間後、出てきた。
 どこからかって?
 毎日背負っているリュックサックの中から。
 このリュックサックにはたくさんポケットがある。
 普段出し入れしないポケットに
 何かの拍子に入れてしまったらしい。
 カードの再発行手数料を返せと言いたいが、
 言うべき相手がいない。
 しばらくは、おとなしくしていることにする。
 (2006.9.13.社員A)
                         
   
 子供の頃、家の近くにあった公園に
 直径1.5mくらいのコンクリートの土管が3つ並んでいた。
 これは工事に使う物でなく、遊技用のもの。
 黄色、水色、ピンクと違う色のペンキが塗られていた。
 土管に上ったり、隣の土管に飛び移ったり、穴の中を駆け抜けたり、
 格好の遊び場だった。
 子供は何故か暗くて狭いところにもぐり込んだりするのが好きだ。
 土管の中に座り込み、自分が親に捨てられたかわいそうな子で、
 土管に住んでいるなんて、想像にふけった。
 夏の夕方は土管の上に寝っ転がって、雲が流れていくのを飽きずに
 眺めていたっけ。時間がたくさんあったあの頃・・・

 (2006.8.23. 社員A)

                   
            
 夏にはやっぱり夏らしいことをしないと気分が悪い。
 海で泳ぐ、キャンプする、すいかを食べる、
 など人によって何を夏らしいことと考えるか違うと思うが、
 私の場合はかき氷である。
 それも冷房の効いたビルの中で食べたのではおいしくない。
 暑い日に、暑い中で食べないといけない。
 海辺の小屋で食べるかき氷なんてのは理想的。
 冷たくて歯がキーンと痛くなって、顔をしかめながら食べるのだ。

 子供の頃、私たちが頼むかき氷は決まっていた。
 私はいちご、弟はメロン。
 食べ終わると舌がそれぞれ赤や緑に染まっていた。
 いつもお互い舌を出して、ちゃんと染まっているか確認した。
 それから水を飲んで「ぬるい!」と言うのだ。
 (冷たい氷を食べた後、水はぬるく感じる)
 何度同じ事を繰り返したことか・・・
 (2006.8.22. 社員A)       
                           
 毎年梅干しを作っている。
 強烈な夏の日差しが三日続く機会をとらえて、
 塩漬けにした梅を干すのだが、
 今年は天候不順や家を空ける用事が重なり、
 なかなかその機会がなかった。
 天気予報を見ると、久しぶりに晴れが続く模様。
 前日から梅をベランダに並べて干していた。
 そこへ文字通りバケツをひっくり返したような激しい雨が、
 突然降り始めた。
 あわてて部屋へ梅を入れ、雨がやむのを待っていた。
 一時間もしないうちに雨がやみ、それと同時に蝉が鳴き出した。
 蝉を追いかけるように、
 県議会補欠選挙の宣伝カーの音も聞こえてきた。
 選挙運動の方々も雨宿りをしていたのだろうな。
 (2006.8.21. 社員A) 
                         
 明るいニュースをお伝えします。
 新居に移植したキンカンのことです。
 移植時に少し残しておいた葉はすべて枯れ果て、
 枝は緑を失って褐変し、生きているのか死んだのか、
 よくわからないまま初夏を迎えました。
 「がんばれ、がんばれ」
 と、5か月間、不安な心で水だけはやり続けていたのですが、
 今朝、水をやりながら、ふと根元を見ると、緑の芽を発見!
 この木は生きている・・・・
 (2006.7.16. 社長)                  
 小生、過日、交通事故に遭い、自動車を失った。
 いわゆる全損事故というやつ。
 あ、ご心配なく。体は平気でしたから。かすり傷もなし。
 その後「代車を」という話もあったのだが、
 今のところ電車を使っている。
 で、ボケーと乗っております。
 これがなかなかいいのです。
 車の運転では、こうはいかない。
 小生はボケーが好きになった。
 (2006.6.15. タコ社長)                 

 昔からボケーとしてらっしゃるけど・・・・ (陰の声)

 マグロという魚は高速遊泳に長けているが、
 止まると死ぬらしい。
 生きている限り
 あのスピードで泳ぎ続けなければならないという。
 なんだか哀しい魚なんですね。
 それと小生と何の関係があるかといいますと、
 「今度のゴールデンウィークは9連休にするか」
 と小生が調子のよいことを言ったとき、
 「そんなことをしたらマグロになるよ」
 と言われたのです。
 休まずに働けということか。
 きびしい・・・・
 「体型までマグロに近づいている」
 とも言われました。
 かなしい・・・・
                        

                        (2006.4.15. 社長)

 小生、列車を使った出張では、たいがい駅弁を買う。
 この前は、和風幕の内を食った。
 最近の駅弁は食材を記載するようになった。
 新潟のコシヒカリとか、カナダのキングサーモンとか、鹿児島の
 インゲンマメとか、産地まで明記してある。
 幕の内弁当の中身をすべて網羅した品書きになっている。
 ところが、ひとつ洩れていた。
 かなりの量のキャベツの千切りが入っているのに、
 その記載がない。
 野菜の煮物の中の、ニンジンの小切れ1個や、
 かぼそいフキ1本に至るまで
 ことごとしく書いてあるのに、
 キャベツのことは何も書いてない。
 書き忘れたのだろうか?

 出張帰り、今度は洋風幕の内を食った。
 同様に食材が全部書いてあった。
 ところが、レタスのことが書いてなかった。

 これはもう書き忘れではない。
 キャベツやレタスは食い物ではないのか。
 少なくとも書くに値しないとみなされているみたい。
 かわいそうじゃないか。
 (2006.3.29. 社長)

             

 社長が、ある日、出張で北海道へ行きました。
 札幌でレンタカーを借り、取引先には午前中には
 着くはずでした。
 ご存じですか?
 最近のレンタカーにはカーナビが装備されています。
 方向音痴の社長にはもってこいの代物です。
 なんせ音声で「直進せよ」とか「次、曲がれ」とか指示してくれます。
 不案内な場所でも不安がありません。
 親切なレンタカー屋のお兄ちゃんが、
 「お客さん、どちらへ行かれるのですか?」
 「留萌ですね?」
 そう言いながらピッピッピッと画面を押し、
 「入力しておきましたから!」
 と元気に見送ってくれました。
 高速に乗ってしばらく走ると「留萌は左」という
 看板が出ました。
 しかし、カーナビはそのまま高速を走れと指示し
 続けます。
 降りなくていいのかと思いながら、カーナビがもっと近い道を
 知っているのかもしれないという思いもあって言うとおりにしました。
 走っても走っても留萌に着きません。
 やっとカーナビが「目的地に到着しました」と告げました。
 そこは留萌市からは遠く離れた旭川駅前。
 「留萌」という名の住所でした。
 レンタカー屋のお兄ちゃんが留萌市でなく旭川市の
 留萌を選択してしまったと気がついたときにはもう午後2時。
 頭を抱える社長。
 取引先からは会社に「社長はまだかー、どこへ行ったのー」
 その後、取引先には夕方に無事到着し、面談を終えたと
 連絡がありました。
 「大変お疲れさまでした。」
 と社員一同いたく同情した次第。
 それから社長は機械が信じられなくなっております。
 (2006.03.17. 社員A)


        「えっ?留萌左?」 
            


 小生、20年近く住み慣れた家を出た。
 いえ、家出ではありません。引っ越し。
 引っ越すに当たり、
 キンカンの木を持っていくかどうか悩んだ。
 冬に樹木を移植するのは愚かと言われている。
 さらに、実をつけているときの移植は御法度。
 持っていっても、根づかないで枯れる危険が高い。
 だから置いていこうかとも思った。
 しかし、この家の新たな住人に可愛がられるかどうか。
 枝ぶりが美しいわけでもない。
 無骨なその木が、狭い庭のもっとも良い場所を占領している。
 20センチほどの苗木を無造作に挿してから十数年、
 今は2メートル以上の大きさに育っている。
 その歴史からくる愛着がなければ、
 こんな木は邪魔なだけかもしれない。
 切り倒されるのではないか。
 キンカンの木に聞いてみた。
 「おまえ、一緒に行きたいか?」
 キンカンが葉を揺すった。
 「行きたい。連れて行ってくれ」
 小生には、そう聞こえた。
 無謀ともいうべき移植だが、
 かくなる上は、
 この木の生命力に賭けるしかあるまい。
 (2006.3.01. 社長)

 雪が降りやまず、やむなく屋根の雪おろしに踏み切った。
 屋根の雪は新雪ばかりではない。
 下の方の古い雪は固まっている。
 鉄のスコップでないと断ち切れない。
 ザックとスコップを突き入れて雪を崩し、
 「エイッ」と遠くへ放り投げる。
 スコップは重いし、固まった雪も重い。足場も悪い。
 道の雪かきとはワケがちがう。
 すぐにへばった。
 一服して再開。
 またへばる。
 また一服して再開。
 そんなこんなで完全にヨレヨレになってしまった。
 雪おろしの後、大の字になって体を休めていると、
 神主さんがやってきた。
 神主さんであろうがなかろうが、よもやま話になると、
 当節は雪の話ばかりである。
 「これだけ降ると、雪おろしも必要になるでしょうなあ」
 と神主さんが言った。
 雪おろしの話題である。小生、さきほどまでの生々しい
 武勇談を切り出す機会を待った。
 「じゃが、最近の若者は雪おろしのコツを知りませんな。
 スコップでザックとやって『エイッ』と放り投げておる」
 小生「・・・・・・」
 「力はあるが智恵がないんでしょうな」
 小生はもう若くはないから力もそんなにないけど、智恵も
 なかったのか・・・・・・
 「あんなやり方ではすぐへばりますぞ」
 小生「・・・・・・」
 神主さんによれば、雪おろしというものは、豆腐を切るように
 して小さく四角にまず切る。それを力をかけずに降ろしていく。
 そうすれば1時間でも2時間でも続けられるものだが、
 力まかせにやっていたのでは、30分ももたないとのこと。
 「それに、作業の前にまず足場を固めるということを知りよらん」
 小生「・・・・・・」
 「力まかせにスコップを使うからカワラを傷つける愚か者もおる」
 小生「・・・・・・」
 小生の雪おろし武勇談はひと言も話せなかった。
 この神主さんは人格高潔な方で、日常の会話の中でも、
 いつもためになる話をされるのだが、
 今回が一番ためになりました。
 (2006.1.07. 社長)
               

 雪さんよ、
 小生、もうあきらめた。
 勝手に降ってください。
 好きにしてください。
 雪かきすればいいんでしょ。
 (2005.1.06. 社長)


 日本海に面する降雪地帯の、数え切れない人々が、
 日々雪かきをやっている。
 その労働量は壮大な規模になるであろう。
 その膨大な重労働を別の良いことに振り向けられれば、
 日本はもっと良い国になるのではないか。
 その気になれば、ピラミッドだって立つんじゃないか。
 と、小生、深遠なことを述べた。
 誰からも賛同いただけず、
 「アホ」
 と言われた。
 「雪がないときは、おまえ、寝てるじゃないか」
 たしかに・・・・
 雪かきの必要がなくなれば、
 小生、ピラミッド建設なんぞに参加するわけもなく、
 早起きせずに寝ております。
 みんなそうなんでしょうね、きっと。
 (2006.1.05. 社長)


 教育基本法の見直しが議論されているが、
 教育法規を変えるなら、高校教育に雪かきを導入すべきである。
 体力あり余る全国の高校生諸君が降雪地帯に大集結し、
 一列になって雪かきをせよ。
 授業に支障をきたす?
 なんの、体育、社会、倫理・道徳の時間を振り向ければよろしい。
 (2006.1.04. 社長)
                     

 正月に帰省した。
 雪、雪、雪。
 まさに雪だらけであった。
 家が雪に埋もれていた。
 朝、雪かきをする。
 次の日、また積もっている。
 また雪かきをする。
 その次の日も同じである。
 朝、起きたら、前日の労働が無に帰している。
 しかし、日々これをやらなければ、家に出入りできなくなる。
 作業は日を追って重たくなっていった。
 雪の中に道をつけるため、
 スコップで雪を左右に放り投げていくのだが、
 通路の壁がどんどん高くなり、
 投げ上げるのが大変になるのだ。
 まるで塹壕を掘っているような気分になる。
 疲労困憊で一句。
   雪つもり 疲労つもりて 寝正月   

 (2006.1.3. 社長)


【2004年】【2005年】

【2003年】【2002年】

【2001年】【2000年】